わたしの心の中の東伊豆
私は2010年から8年間バスガイドをしていたので、そう親しくもない間柄の人から親戚に至るまで色んな人からおすすめの旅先を聞かれることがあります。
交通手段や予算、日程、旅の目的など根掘り葉掘り聞いて世話を焼くのが楽しくてたまりません。
いつか、国内旅行業務取扱管理者の資格をとって、旅行会社に勤めて年に何回か自分が組んだコースの添乗にいくのが夢だったんですがコロナウイルスで業界ごと夢が潰えましたね。
バスガイド自体も、東京オリンピック誘致が成功した2013年あたりから、「オリンピックまでにAIに取って代わられ無くなる仕事」とまことしやかに言われていましたが、思わぬところからうそが本当になったような感じがしています。
前置きが長くなりましたが、いつも人に勧めまくってきて、今このときでもいつだって行きたいくらい大好きな場所は、2015年から2017年まで、夏は毎週3泊4日の仕事で行っていた東伊豆です。
熱海の鄙びた温泉街って感じも素晴らしいし、網代のアジも最高に美味しいし、その先、下田までの長い海岸線に沿って私が思い描く昭和末期の海辺の街が続くあのエリアが大好きでたまりません。
特に好きなのは伊豆高原エリアで、プライベートでも一度遊びに行って、今すぐ生まれ変わって東京のどセレブになれたら絶対別荘買うのになと思うくらい居心地が良く、日頃魂のおきどころがなくふらふらと心がさまよっている自分にとってしっくりくるなと思えた珍しい土地です。
(伊東市のまぼろし博覧会。本当に文字通りのカオスが広がるやばい空間。暑いので夏はお勧めしません。筆舌に尽くしがたい場所ですがまた行きたい。)
この他にも、珍しいという言葉では陳腐で表しきれない程の面白い施設が沢山あります。
大室山の麓の伊豆シャボテン公園や、iZooは娘が大きくなったら連れて行ってあげたいなぁと思っています。
(下田須崎にて釣ったばかりの金目鯛を撮らせてもらった写真と、下田で宿泊した宿呑三のご馳走)
内陸育ちで美味しい海産物と縁がなく、日頃あまり魚介類を食べませんが、ここのお料理はいつ何を食べても美味しくて、気さくでサバサバした女将さんと話すのも大好きでした。
ペリーロードや、日米和親条約の付属条約である下田条約が締結された了仙寺、吉田松陰踏海の企ての跡地弁天島など、幕末の歴史がたっぷり詰まった下田。
どのルートを通っても遠いのでかなりの日数が必要になるし、なかなか現実的ではありませんがまたいつか必ず遊びに行きたい、自分と感覚が似てる人には本当に勧めたいお気に入りの土地です。