何度も見ている映画。

独身時代の私は映画を観るのが割と好きで、東京に住んでいたころは大きな映画館はもちろんミニシアターにも足を運びましたし、DVDを借りてきたりサブスクを利用したりして見るのが好きです。

最近はなかなか集中してみることができなくなってしまったので、新しく見る映画はほとんどないのですが、もともとお気に入りの映画を繰り返し繰り返し観る性質なので特にストレスを感じることもなく、Huluとアマゾンプライムビデオを徘徊して面白そうな映画を探しています。

映画通でもなければ持ち前のIQの低さも手伝って映画の評論なんてもってのほかな私ですが、今日のブログでは人生に数本、忘れられなくて折に触れてみてしまうためもうDVDを購入した映画をご紹介したいと思います。なるべくネタバレは避けつつ紹介するのでますます変な内容になると思う。

 

まずは一本目。

岩井俊二監督作品『花とアリス』(2004)

ストーリー、蒼井優鈴木杏、みんな可愛い。

主演女優二人の自然すぎる芝居と、独特な映像に惹かれて最後まで見入ってしまう一本です。見終わった後にあったかい気持ちになるので、何度も何度も観てしまいます。

悪人が出てこないので安心して観られます。

初めて観たのは高校一年生の頃でしたが、これを機に蒼井優岩井俊二監督に衝撃を受け、もっと前の作品である『リリィ・シュシュのすべて』を何の前情報もなく観て無事トラウマになりました。こっちでは幸せな女の子でよかった。(こっちもこっちでちょっと複雑な事情を抱えている女の子ではあるけれども。

 

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つづいて、同じく岩井俊二監督のもっと古い作品である『スワロウテイル』(1996)

花とアリス』を観てからの『リリィ・シュシュのすべて』でショックを受け、それから10年岩井俊二作品から遠ざかっていましたが、20代に入り、沖縄で暇しているときに適当に借りてきたことがきっかけで観ました。

これもやっぱり出だしから目を奪われる形で最後まで見ました。全編日本で撮ってるはずなんですが、海外の映画のような映像と世界観と美術だったし、日本が舞台ですが、日本語・英語・中国語が飛び交うためほとんど字幕を読みながらになるのに、観づらさがないのもすごい。カタコトのCHARAが可愛すぎるし、つらさ成分多めのストーリーですが彼女の歌が少し救いになります。主題歌は言わずと知れたあの曲ですが、個人的には劇中で歌う「My Way」が、誰がカバーした同曲より好きで忘れられません。

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三本目はもうこれは人生で一番見てるし、サブカル女子(鳥肌)どもを何人フランスかぶれのおかっぱ頭にさせたかわからない名作『アメリ』(2002)。

アメリとの出会いは地元のゲオ。深緑のよくわからない背景に白すぎる顔にぎょろっとした目のアメリが感情の読めない笑顔を浮かべ、その横にほっそい字で「幸せになる」と書かれている謎だらけのジャケットになぜかビビッと来てしまい、怖い映画かもしれないの躊躇わずレンタルし、一気に見てすべてを持っていかれました。どんなにきつい目に遭っても私の心の中には「アメリ」での映画体験があるから大丈夫と思っています。

この映画でフランス語の響きの面白さや美しさに魅了されたので、これから見るという人はぜひ字幕で観ていただきたい。

ちなみに、「アメリ」の配給は当時ホラーやスプラッタに力を入れていたとされるアルバトロス。

それまでホラーを中心に撮っていたジャン=ピエール・ジュネ監督のこの作品を内容知らないまんまなんかゲテモノ映画だろうと思って買い付けたらまさかの幸せキラキラ映画だったので、この方向性もいけるやんみたいなことになったとかいうのをどっかのサイトで観て笑いました。DVDのジャケットもそれ狙いなのかな。(ホラーと思って借りたら意図せず心温まってしまったみたいな)

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四本目は『秘密の花園』(1993)。

この映画はたぶん小学校低学年のころに初めて見たのかな?でも今でも見ちゃう。近所のゲオにもないしサブスクにも入ってないからDVD探したら980円だったので絶対に元を取る自信があったし即座に購入してまだまだ観るつもりです。

ストーリーは同名の児童小説の通りでとくになんかひねったりもしてないんですが、児童小説だからって子供だましみたいな作品ではないのが本当に魅力的です。怖い人が本当に怖い。この作品でヒール(悪役)の位置にいるのが、「ハリー・ポッター」シリーズでマクゴナガル先生役のマギー・スミスが演じるメドロック夫人。「ハリーポッターと賢者の石」より10年近く前の作品ですが、マクゴナガル先生のまんま出てくるのでビビるのもポイント。私はハリーポッターより先にこっちを観ているので、マクゴナガル先生初見時「メドロック夫人!!!全然年取ってない!!!こわ!!!」と思いました。

最初はつらい幼少期を過ごしたせいで頑なすぎた主人公・メアリーの心を優しく温かくほどいてくれる使用人のマーサとディコン姉弟が本当に好き。優しくなりたいと思わせてくれます。

なんとなくダークででも美術や衣装からガーリーなテイストを感じるので好きなんですが、製作総指揮は私の大好きなソフィア・コッポラの父フランシス・コッポラでした。

血~~~~~~。

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まだいくつかあるのできょうはここまでにします。