びじゅチューン!と娘のお気に入り。

 

 

 

私はかねてからアーティストの井上涼さんのファンで、独身時代から「赤ずきんと健康」をYouTubeで繰り返し見てはクスクス笑っていたのですが、Twitterでバズった「何にでも牛乳を注ぐ女」から同じく井上涼さんが手がけるNHKEテレの番組、びじゅチューン!と出会いました。

(世界中の美術作品を井上涼さん独自の解釈で歌とアニメーションにしている番組です。)

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娘が生後4ヶ月くらいの頃に2人でクーラーの風に当たりながら寝そべってなんとなく動画を再生したら、食い入るように画面を見つめていたのでそれからグズってどうしようもない時などにたまに見せるようになりました。

そして今に至るまで、びじゅチューンは娘の一番のお気に入りになって、親子で楽しんでいます。

1曲が長くても1分半くらいで飽きずに真剣に見てくれるので、ワンオペでお風呂に入れないといけない時や食事の支度でどうしても手が放せない時など、1人でいい子にしててもらわないといけない時には本当に重宝しています。

日本国内だけでなく、世界中の有名な絵画や彫刻、建築などありとあらゆる美術作品を知るきっかけになるので、あわよくばこれで美術史や世界史、日本史に触れインテリジェンスな子どもに育って欲しいという邪な気持ちと、生後4ヶ月にして美術に興味を持つなんて只者ではないんじゃないかしら?さすが私の娘!などという親バカな気持ちが交錯して(この気持ちは端的に「エゴ」という2文字で充分に表現できます。寧ろこれ以上ないぴったりな言葉だと分かっています。)私も夫も一緒になって真剣に見るようになりました。

建築物や、神さまが描かれた絵画などもキャラクターとして登場するのですが、それらの性別が決めつけられてなくて見る人に委ねてある点もとてもいいねと夫婦でよく話しています。

 

そして、DVDBOOKが5冊出ているので、Amazonで品切れになっていない3冊を買い与えてみたところ、DVDを見るだけでなく、元になった美術作品が紹介されている本も真剣に読んでくれるので本当に好きなんだなぁと日々感心しています。

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(娘が特に気に入っているのは「いちご泥棒大脱走」、「地元が快楽の園」「貴婦人でごめユニコーン」「見返りすぎてほぼドリル」など。)

 

そしてこの出会いがきっかけで私は、娘にとってお気に入りや大好きなものがあると、彼女が自分が自分であることを楽しんでいるように思えて嬉しい気持ちになると言うことが分かりました。

新型コロナウイルスの影響で中止になってしまったけれど、3月から大阪での開催が予定されていたびじゅチューン!expoにも連れて行ってあげたかったし、もっと大きくなってそれでもまだ好きだったら、元になった作品がかなり沢山展示されている上野の国立博物館国立西洋美術館にも連れて行きたいなぁと思いを馳せています。

 

それから、私の好きなものと同じものを娘が好きになってくれるのもやはりエゴですが嬉しい気持ちになります。

お腹の中時代によく聞いていた曲を流すとハッとして動きを止めたり、ニコニコしながらノリノリで踊りを踊ってみたりしてくれると本当に可愛いなぁと思います。

(妊娠中は何故か音楽の好みも少しだけ変わって、スピッツやらエレカシやらフジファブやらをよく聞いていました。相変わらずゆらゆら帝国はめちゃくちゃ聞いていたけれど。あと奄美民謡とオペラ{エゴその3})

 

顔も今のところの性格も私にあまり似ていないからか、私の子!という所有感がいい意味で全くないので、押しつけにならないように配慮しながらこれからも娘の好き!をたくさん見つける手助けが出来たらいいな、と楽しみです。

娘を授かった時から、この子をたのしい大人に育てて世界に返すっていう目標を定めたので、好きなものはなるべく沢山見つけてもらいたいなと思っています。

(ここで云うたのしい大人とは、自分の機嫌を自分で取れる大人という意です。私はそうなれなかったので。)

 

そのために私もたくさん面白いものを勉強しなきゃな。